新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

至誠・至忠・至公 Jリーグからのメッセージを読み解く

ここ数年京都サンガの歩んだ道は正しいのではないか。そう思っている。

バルサソリアーノという人(元GM)の書いた経営戦略の本をゆっくりと読んでいる。面白い。この本を読めば、今のJリーグの歩む道について、考えさせられずにはいられない。

Jリーグは数年前から、ライセンス制を導入している。『適正経営を行え』というメッセージを発したわけである。つまり、身の丈に合わない経営を行っているチームには、退場を命じる、ということである。この意味を分かっていないクラブ、人たちが多いのではないのだろうか。

バルサの経営戦略を見ると、だいたい収入に沿って経営計画を立て、チームを作り、そのチームにブランドイメージを加えて拡大を図ってきた。

だいたい、3つの収入が柱として考えられる。まずチケット収入、次にテレビ放映権や広告からの収入、そしてリーグからの分配金(賞金含む)である。この3つを想定すれば、クラブの経営の規模が決まる。その他の収入があること(選手の移籍金など)もあるが、基本はこれが経営の基盤となるだろう。だからこの収入が大きいクラブは、必然的に高くて優秀な監督や選手を雇うことができ、収入が小さなクラブはレンタルや若くて可能性があったり、未知数の選手を育ててやってくことになる。もっと正確にいえば、選手の人件費、獲得費、スタジアムの使用料、フランチャイズとして地域に投下するお金、アカデミーの運営費などの支出と、3つの収入の額を均衡させなければならない、ということになる。

今、例えば、親会社から10億とか、6億とかの補填が受けられるのならばいい。しかし、それは経営として健全ではなく、それなしでも経営できるクラブを作ろうよ、夢を失ってはいけないけれど、収入にあったクラブ規模で夢を見ようよ、そうJリーグはメッセージを送っているわけではないか。それは横浜Fをはじめとして、これまで何回もJリーグが乗り越えてきた『チームの経営破たん』という危機を、起こさないための、悲痛な呼びかけのように僕は読み解く。全クラブが優勝の夢を見る、それは素晴らしいことだけれど、そうではなく、身の丈に合った、自分なりの夢を探すという作業なのだと思うし、上位規模なら上位なりの、中位規模なら中位なりの、下位規模なら下位なりの、いろいろな異なった夢を創る作業になるのかもしれない。もちろんレアル・ソシエダや、比較的経営規模が小さいのにチャンピオンズリーグを制したポルトのようなクラブについて、ソリアーノは言及しているが、それには工夫がいるし、イノベーションがいる。それについては、京都サンガに即して、また別の機会に書きたい。

ともかく、ライセンスの条項に、スタジアムや女子チームの保有などが入っているのは少しとがりすぎだと思うけれど、『適正経営』という、Jリーグの言っていることは間違いではないと思う。

もしある会社があって、その会社が毎年毎年数億という赤字を垂れ流して、数千万や、時には億円という費用のかかる社員を雇っているとしたら、あなたはどう思うだろうか?しかも、その経営成績がなかなか上がらないとしたら、目も当てられないだろう。

赤字を毎年出すことは、つまり、ライセンス制が導入された以上、赤字は補てんする、という体質でやっていくのか、といわれたことになる。そのときに、それは違う、それを改善しようと、我々は、Jリーグはもがいているのだと思う。

つまりもう一度言う、『収入の見通しに合わせた適正な支出を行わなければならない』、そうJリーグはメッセージを送っているのだ。収入とあとは知恵や、創意工夫で勝負しよう、選手の成長や戦術で勝負しよう。Jリーグはそう言っているのだ。広告費が親会社から多量に出るのならそれはそれでいい。その他収入で親会社から補填があるのならそれはそれでいい。それはそのチームの経営の方針なのだから、トップを狙うという・・・。ただ、そういうクラブも、どうすればこの広告費や、補填を下げられるのか、常に考え、闘っているとは思う。

収入について述べて、支出についても少し触れたが、ソリアーノが言うには、『サッカーチームの支出で一番費用のかかるのは選手の人件費・代理人への支払いである』、ということだ。魅力的なチームを作ろうと思えば、大枚はたいて選手をかき集めてくればいい。1998、2005、20082010の京都のように。確かにお金が無尽蔵にあるのならばそれでいい。それで収益が上がるのならばそれでいい。しかし収益が上がらないのならば、多額の負債が、赤字が計上されるのならば、選手獲得への支出は見直されなければならなかった。

特に、僕はよく知らないのだが、2008年ごろ?から始まった大型補強の尻拭いのために、京都は緊縮財政を敷いている。僕はそう思ってきた。しかし、ソリアーノの本を読んで、考えさせられた。少し考え方が変わった。

『利益をあげている京都が間違っているのではない、利益をあげてないチーム、赤字を出しているチームのほうが、Jリーグから見れば、適正でないのではないか』つまり、京都のような強力な企業のバックアップを持たないチームは、いずれ選手人件費に、大幅なメスを入れなければならないのではないか。京都より規模の大きなチームでも、構造的に赤字体質のクラブは、選手人件費に手を付けなければならないのではないか。京都の選手構成・選手への支出は適正なのではないか、京都が基準なのではないか。少なくとも、これから京都は上昇気流に乗っていくだろう。すでに利益は出した。底へたどり着いた。ここからは、上へあがっていくだけだ。

僕は嘘をつきたくない。他クラブをけなしたり、批判するのは本意ではないが、そういう表現になった個所もあったかもしれない。寛恕を願う。

この文は僕の誠を尽くして、まごころを尽くして、Jリーグという公の目的のために、クラブへ、特に京都サンガへ贈るメッセージとなってほしい。

他に、京都サンガというクラブの持つ継続性や、ここ3年間持ち続けた、一貫した経営理念や、チーム方針や、各監督の優秀さについても語りたいと思うが、少し長くなったので、これくらいにしておく。また書く機会をいただければ、幸いである。

rona9229