新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

京都メソッドの確立を

大宮と引き分けて、ついに9連続引き分けですか。しかし2点は取ったので、いい方向に、チームは向かっていると信じたいです。

ここから正念場が続きますが、がんばってほしいと思っています。

ラグビーの、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチの本を読んでいます。株式会社ベースボールマガジン社の柴谷晋『ラグビー日本代表監督 エディー・ジョーンズの言葉』という本です。目から鱗の理論がいっぱい出てきていて、考えさせられることが多いです。

なかでもうなった言葉という考え方がこれです。

「他人と同じことをやっていては勝てない」

いえ、こういう言葉が出てきたわけではないのですが、こういうことだと思います。

ラグビーにはラン・パスという練習方法があるそうです。斜めに走り込んでボールを何人かで交換する方法ですが、これは選手の強化にどこまでつながるか?そういう疑問をエディー・コーチは出されます。またフィールド全面を使ったボール回し、これにどのような価値があるのか、そういうことも話されます。

ではどこに問題があるのか?どうすればいいのでしょうか?

もう一度言いますが、百歩譲って、他チームよりも選手の技術が優れていても、他チームと同じことをやっていたり、他チームより練習の質が劣っていれば、負けか、引き分けることになります。

心・技・体、つまり、メンタル・テクニカル・フィジカルと3つの要素があります。そのそれぞれで、他のチームを上回っていく仕掛け・練習が必要になっていきます。

一つの解決策は、他チームと同じ練習内容をするにしても、難易度を上げること、負荷を上げることです。

エディー・コーチの場合においていえば、ボールに油を塗って滑りやすくしたボールでパス回しをしたり、ボールを扱うのが困難な状況をわざと作ってボールを回すことで、ボールハンドリングの向上を狙ったりしたようです。

京都が最近引き分けているのには、なによりも守備の安定が欠かせないと思います。その面で、ボール回しが6人で、2人のDFというシチュエーションは、DFにとって難易度が高く負荷が高いトレーニングといえるでしょう。一方で、攻撃にとっては負荷が低く、攻撃の組み立てにはやや難があると思います。

僕ならば、6対2を半分やったら、今度は守備の人数が多い中でパスを回す攻撃のためのロンド?っていうんですか、パス回しをさせる。6対4、5対3、区切ったスペースでの4対4などはオーソドックスな練習ではありますが、攻撃側に負荷のかかる練習になり、能力を高めるのに有効だと感じます。

水をまいたり、足元の条件が悪いところでやるというのも一つ。

このように、人数や状況を操作し、はじめが負荷が高く、ほとんど練習にならなくても、やらせてみる。そしてその中で、解決策を考えさせる、能力を伸ばさせる。

利き足を使わせなかったり、ワンタッチやツータッチという制限をつけるのも有効かもしれません。

負荷をかける、の次に考えなければならないのは、練習は具体的なものでなければならない、一つレベルを上げるためのものでなければならない、ということです。

選手をうまくするには、一つは負荷をかけた練習、技術的に難しい練習をすることだ、そう指摘をしました。

しかしそのようにテクニカルに伸びても、全体で、試合で使えなければ意味がない、ということです。惰性ではフィールド全体を使った練習をしがちですが、そうではない、とエディ・コーチは言います。(そういう趣旨の内容が載っています)

部分練習を重視することです。攻撃・守備の核となる戦術を徹底して練習し、その部分練習を軸にして試合を創る。

では、京都の戦術って、なんなんでしょう?

それは日本人の特性とつながっていると思います。日本人は『走る』、モビリティ(流動性・運動量)が高い、といわれます。また勤勉であるともいわれます。このような特性を生かすにはどうすればいいのでしょう?

もったいぶってすいません。世界の潮流や、日本人の特性から引き出されるのは、『接近、展開、連続』、もしくは『接近、連続、展開』?だと思います。どちらかといえば、前者が正確だと思いますが。これは、岡田元日本代表監督が日本サッカーのテーマとして挙げられた言葉でもあります。

数的優位、という言葉があります。まず一方のサイドへ味方が集まって、攻撃をします。必然的に相手もDFしに集まってきます。これによって、密集の数的優位ができ、また反対サイドには人数が減った大きなスペースができます。

これはいわゆる、『クローズ』と呼ばれる段階にあたります。ここで数的優位で相手をぶち破れればぶち破ってしまう、これが元サンガの大木監督が担当されていた部分でしょう。『接近』のフェーズです。

しかし岡田元監督の理論では次に『展開』が来ます。これは何か?これは大木サンガに足りなかったもの、『展開』力、サイドチェンジ、スルーパス、前方へのダイアゴナルランへパスなどの、大きな『展開』のことです。元サンガの、工藤が担っていた仕事がここになります。

サイドチェンジは日本ではあまり評価されないようです。一方のサイドに固まっていた密集から素早く抜け出して、逆サイドのフリーの味方・スペースにつなげれば、これは大きなチャンスです。フリーランスでワンマン速攻してもいいし、ここに味方が相手よりも早く、『連続』してサポートできれば、ゴールを割る確率は高くなります。

京都サンガの現状を考えるに、前線で相手のブロックをぶち壊せる駒はそろっています。しかし、その駒に、相手のDFの薄いところへパスを配給する能力に欠けている。また左右に攻撃の主導権が移動しないため、人が走っているように見えず、モビリティ(運動量)が低く感じてしまう。

右を突いてから、左へ展開し、左を突いてから、今度は右を突く、というように、左右に揺さぶるとともに、相手を振り回しつつ、薄いところへ侵入していく、というのが京都や日本のサッカーの将来像であるべきだし、その将来像に沿って、細分化して部分練習を組み立てるべきです。

あと、京都の選手は、クローズを創らないと攻めてはいけないと感じるようですが、そんなことはない、相手の人数がそろってなければ、スペースがあれば前に飛び出して、ゴールしてしまっていいと思います。

練習は、3つぐらいの部分で考えるといいのではないでしょうか?

まず接近の部分。これは今までからできていたのではないでしょうか。みんなが集まってパス交換から攻撃するバリエーション。

次に重要な展開の部分、集まっている部分からラグビーのSH(スクラムハーフ)、SO(スタンドオフ)のような選手、バスケのポイントガード(PG)のような選手がボールを持ち出して逆サイドへ振ったり、スルーパスや前方の味方へパスをつなぐ部分。

(中盤の構成力は日本の優れているところなので、この能力や展開からの攻めを磨くことにより、世界に通じる選手を育ててほしいと思います)

そして連続の練習、フリースペース、少人数の1対1に、どう守備と攻撃が加わっていくか、攻撃に厚みを持たせたり、逆にDFは守備を組み立てていくかの練習。

私の個人的な意見では、展開の部分の力がサンガは弱いと思います。

プレス対DFの練習、攻撃側のプレスをかいくぐって、守備がどういいポジションの選手にパスをつけるか。

中盤のバトルで守備はどう展開を抑え込むか、攻撃は展開するか。

最後のフィニッシュは攻撃はどうサイドからの攻めを点につなげるか、守りは防ぐか。

そういうような、オーソドックスな練習も含めて、6つくらいの部分練習を創り、かつ負荷(守備人数、攻撃人数の増減)というか、シチュエーションを加えて、選手の考える力や局面による技術を高めていくと、京都の色が、はっきりと出てくるのではないでしょうか?

部分練習、どのような『他チームと違った練習』を発想できるかをよく考えてもらえればと思います。チームの弱点、相手の弱点、逆にチームの長所、相手の長所などを考えて、どのように練習を構成するか、考えていただければ幸いです。

長い文を読んでくださって、ありがとうございました。感謝します。

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