新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

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京セラは責任を果たしている、しかしJリーグは持続可能か? 『Jリーグ再建計画』を読んで

言いにくいことを、少し書く。

Jリーグは今のままで、持続可能なのだろうか?

つまりこのままの状態で、継続していけるのだろうか?チーム数は適正か?レギュレーションはこのままであっているのだろうか?これまでの成功体験に即して行動していて、本質を見失っていないか?

Jリーグの観客動員は増えている、だから、広告の効果は上がっている、という論理はある。

しかしそれは、J2や、J3のような、追加のカテゴリーを加えての数値で、規模が拡大した分、経営主体は増えている、各クラブの経営は充足しているのだろうか?

読んでいる途中だが、『Jリーグ再建計画』大東和美村井満編、秋元大輔構成(日経プレミアシリーズ237、2014・5)には、ちょっと衝撃的な情報が並んでいて、茫然としているところである。

詳細について、詳しく書くのは避けるが、ある社長が話されていた、「Jリーグはサステイナブル(持続可能)なのか?」という言葉は深く印象に残った。

持続可能でなければ、存続不能ということになる。

Jリーグの各チームには、責任企業というものがあるそうだ。責任企業、つまり赤字を補填してくれる存在である。その企業があらかじめ予算を決めてやる日本ハム形式なのか、赤字が出てからその同等額を補填する、旧来のプロ野球方式なのかは知らないが、相当の負担が今、責任企業にかかっているのではないかと思う。

責任企業を、ありがたい、と思えばこそあれ、批判するのはちょっと的外れだったかもしれない。

これまでにも、責任企業が撤退する、という事象はたびたび起こり、名称は伏せるが、そのたびに各チームで経営危機が伝えられた。

また各地で、自治体が主体になったチームが今、次々に生まれている。最近J1に上がった、湘南、山形、松本などのチームは、その典型ではないかと思う。しかしそれらの自治体がリーダーシップを取ったり、音頭を取ったチームも、どこまで持続可能なのだろうか?どこまで持ちこたえられるのだろうか。

『Jリーグ再建計画』を読むと、Jリーグは赤字体質である、とある。Jリーグを持続可能にする本質は、この赤字体質が、黒字体質になることではないか、そう思う。だからそのために、様々な方策をこのサイトでは提言してきた。

しかし、この赤字を黒字に変える、という根本的な改革を行う必要があるのではないか、そう思う。

ダメなコンサルタントがよくやるのは複数の小さな対策をいくつか並べる対処療法で、優秀なコンサルがやるのは、物事の本質に切り込む一つの対策を、徹底して取り入れる方法だそうだ。

では、どのような方策を取ればいいのか。

正直に書く、規模縮小、少数のチームによる質の向上ではないか?

最近、読んだ本には、日本経済のもがく姿、必死で立ち直ろうとする姿が書いてあった。上場企業の利益増加率と株価の上昇の可能性の関係、中小企業の空洞化、少子化、株主の説明責任の厳格化、教育の問題など、様々な問題が書いてあった。

きっと日本はこれらの問題を乗り越えていくとは思う。しかし時間がかかる。この状態で、昇降格のシステムを維持するのは厳しいのではないか。せめて拡大の傾向を止めて、MLSのように、既存のチームによる経営の安定に努めるべきではないか。エクスパンションを、控えるべきではないか。

Jリーグへの関心が40%半ばから30%へと下がっているという統計が出ているそうだが、赤字体質なのに、規模を拡大しようとしているJリーグへの警鐘ではないか?責任企業や、自治体からの、厳しい目線が注がれているのではないか。

普通、赤字の場合、二つの対応法がある。どちらも両方を取ることが好ましい。一つは倹約し、支出を抑えること。一つは収入を増やし、利益を増やすこと。この二つである。

しかし、少子化で、人口が減りつつある中で、事業を拡大しようとするのは、クラブを増やしていくのは、本当に正しいことなのか?

現状の赤字体質のままで継続していくのならば、責任企業の離脱などが起こらないだろうか?そのとき、残された自治体は、それを耐え抜く責務があるのだろうか?

京都でいえば、京セラが撤退するようなものだが、その際にはホームタウンである京都市などが、山形のようにリーダーシップを取って、なんとかするのだろうか?

本来ならば、解決策を書くべきなのだが、シンプルな考え方をすでに述べたので、正直な感想を最後に述べておく。

ここ数日で読んだ本では、日本を取り巻く環境が激変していて、その対応に時間がかかっているという印象を持った。

政府は努力していると思う。しかし一朝一夕に変革しきれないという印象がある。

現在のJリーグは、発足当初に比べ、自治体が持っているクラブが増え、また責任企業もかなりの努力を、涙ぐましい努力をしてくれていると思う。

その中で、もう一度、現在のやり方、システムや、レギュレーションを、これまでの成功体験を、見直す時期に来ているのではないかと思う。

京セラには感謝しかないと思った。責任企業として、すでに20年もの間、京都を支えていただいた。感謝こそあれ、フロントに浴びせる言葉は、ありがとうございます、以外にない。

ともかく、この苦しいシーズンを乗り切り、来年を迎えたい。それだけの気持ちしかない。

ぼくは、へぼ・へっぽこコンサルタント体質なので、これからも、懲りずにくだらないブレストは続けたいと思っている。リーグの盛り上げにもなることを願っている面もある。

しかし、正直に疑問を提出しておきたい。問題の本質は、拡大と、赤字体質にあるのではないか?と。

不遜な発言で、言いすぎも多々あったかもしれない。しかし、今、言っておきたかった。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。感謝します。

何かの役に立つことを願って。

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