新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

天才か?アントニオ・コンテのリベロ・システム

日本代表の東アジア選手権、第3戦見直しました。失点シーン、記憶と全然違いましたね。サイドからのスローイングをポスト、ポストと、ポイント創られて、そして横へはたいたボールをミドルシュートを打ったのが、DFにあたって変な方向へ飛んで失点、という感じでした。ロングボールからのポストじゃなかったですね、全然。

長身の選手の懐の深さに・・・、という前にDFがボールサイドに引きずられて逆サイドががら空きでしたね。また人が密集しているものの、相手DFを封じ込められていないという感じでした。

DFのシステムがどうなっているのか、その場面ではよくわかりませんでした。うまく整理をしてほしいものです。

でもそれにしても、ならばスイスの監督は、日本の中央のDFのどこが悪いって言っていたんでしょうね?ロングボール戦術と、こぼれ球、セカンドボールの回収、ポストプレーに問題があるのかなぁ、と思ったのは完全に空振りでした。

しかし、対ポストプレーの戦術を、一つ見つけてきたので、紹介しておきます。それはリベロ・システムです。

ここ数年、ユーベのDFは無類の強さ、堅さを誇ってきました。その選手たちが、特に中盤より前が、今シーズンはほとんどいなくなってしまったということで、ああ、1つの時代が終わったかという印象を今年は持っています。

毎シーズン、かなり楽しませていただきましたが、しばらくは、ちょっと距離を置きつつ応援しようかな、そう思っています。

アッレグリのDFシステムは、オーソドックスなゾーンディフェンスなのではないでしょうか。これは非常に守りやすいし、使いやすいシステムです。

フラット3、フラット4のディフェンスについては、これまでにすでに書きました。最終ラインのDFラインを横に並べ、連携を取りつつ伸縮し、場合によってはカバーに行ったり、ポジションを替えたり、はさんだり、追い込んだりします。チャレンジする選手と、それを全員でカバーし、助けていくシステムです。

これらのゾーンディフェンスに対し、対立するというか、別の系統のディフェンスシステムがあります。マンツーマン・ディフェンスです。マークする相手をあらかじめ決めておき、その選手を一人一人が封じていく。しかしこのシステムは、最近ではあまり使われなくなっています。

しかしこのシステムを、上手にアレンジして使ってたんじゃないかな、そう思わされる監督がいます。ユーベの前監督、アントニオ・コンテ監督です。

ゾーン・ディフェンス、ゾーン・プレッシングという戦術は、ミランアリゴ・サッキ監督が生み出した戦術ですが、それ以前、イタリアにはそれ以上に有名な戦術がありました。それは『カテナチオ』、ゴールにカギをかけるという戦術です。では、その戦術とはどのようなものだったのでしょうか?

エレラ監督が率いたインテルが有名とは言われますが、相手FWをマンマークし、さらに一人が余る、つまりカバーリング・バック、通称『リベロ』を置くシステムがカテナチオといわれる戦術だというふうに、一部ではとらえられているようです。

実際に当時の映像を分析したわけではないので、正確なことはいえないのですが、西部謙司さんの本などではそのように紹介されていたように感じます。

しかし、このカテナチオ、マンツーマンとカバーリング・バック=リベロは現在のサッカー界ではあまり使われていない、そのように思われています。

が、実際は、ほとんどの国のDFラインは、カバーリングバック、つまりリベロを使っているのではないでしょうか。

バルセロナのDFシステムや、クライフの哲学に、相手FWより1人多い人数で、最終ラインを守る、という考え方があります。つまり2トップならば3バックで守らねばならず、3トップならば4バックが必要です。相手がトップ下を置いてきたらアンカーも付ける。つまり、『常に一人は余って、カバーをする』ということです。

攻撃的といわれるバルサや、クライフのサッカーでも、このように相手FWより一人多い選手を置き、その選手をカバーに使っているのですから、現在でもカバーリング・バックという概念は生きている可能性があると思います。

ただ、誰がリベロ役をやっているか、フラット・ラインでは、瞬時に入れ替わっているかもしれません。誰かがあまり、マンツーで捉まえている選手たちの背後に控えて、カバーしているわけですね。

そしてこのシステムを、最も強固に使いこなしてみせていた監督の一人が、アントニオ・コンテだったのではないでしょうか。

具体的に2014年のユベントスの試合、アウェイ・ウディネーゼ戦で、リベロ的なポジションに入っていたキエッリー二の動きを観察してみました。

すると、相手FWを、強い選手(ディ・ナターレ)には比較的1対2で数的優位を創って守り、外していい選手には1対1をさせていました。つまりポストの強い選手、動きの速い選手には数的優位を創って、守りに行くわけです。そうすることで相手の自由を奪い、こぼれ球やパスカットも回収しやすくなる。

このカバーリング・バックの選手(キエッリー二)がすごいところは、相手がどちらも1対1で守りきれる、と踏んだ時には、リベロとして、様々な守り方をしに行くわけです。

例えば、(1)センターに陣取ってストーンになり、相手のクロスを弾き返す。(2)GK+ストッパー対相手FWの局面にして自分は余ってパスコースやシュートのリフレクトを回収するポジションをとる。(3)スペースを守る。(4)味方を交わした(突破した)相手を捕まえる。と、戦術的に様々な対応を瞬時に選択していきます。

さすがイタリアのDFという感じでした。

日本のDFは、一人余った時は、どのように守っているんですかね?それも知りたいとは思いました

当時のユベントスのDFシステムは骨がありそうなので、学べるところは、もう少し調べてみたいと思っています。

さて、もう一度、一番言いたいことをまとめて、この文を締めることにします。

(1)最終ラインには、相手FWより一人多いDFが必要で、一人はカバーを担当する。つまり理論上は、1トップには2バック、2トップに3バック、3トップには4バックが必要となる。例えば、4バックが1トップを守る場合、両翼のSBが上がったり、人数を減らすことができ、攻撃から守備に回った時は、1トップなら2バック(2トップなら3バック)がディレイしつつアンカーなどと連携し、守備組織を再構築する。

(2)カバーリングバック(リベロ)は単純に、相手選手が突破してきた際にカバーに入るだけではなく、攻撃的に行く場合には、相手の強いFW、弱いFWに、1対2のプレスをかけたり、相手を挟んで封じ込める戦術を使ったり、相手の得意なパターンのパスのコースを消したり、スペースを消したりと、戦術的な動きを取ることで、守備陣を統率し、かつ堅くすることができる。

アントニオ・コンテセリエA3連覇というのは、実力があったからできたのではないでしょうか?そのシステムについて、もう少し勉強させてもらうつもりです。

先日は、いい加減な文を書いたようですが、幾分か、この文がましであることを願います。

読んでくださって、ありがとうございました。感謝します。

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