新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

「難しい。だから挑戦しよう」(堀場 厚氏)  王道を歩む (下)

堀場製作所の歴史を『難しい。だから挑戦しよう 「おもしろおかしく」を世界へ』(堀場厚著、PHP文庫 2014)という本で振り返ってみると、抜群の経営センスにより、この会社が発展してきたことがわかる。「一流は……一流なのだ」(前掲書 P.118)とあるが、それは、一流のしるしなのだと思う。京都人は「真似しい」を嫌う、とあるが、真似と、学ぶは違うと思う。この一流企業の王道を学ぶことで、京都サンガが強くなってほしいと願う。

堀場製作所は、順風満帆の中で走ってきた企業ではない。二代目堀場厚氏の、社長就任から3年間の苦しさ、子会社のいくつかが赤字のままなかなか好転しなかったことなどが、この本には描かれている。しかし最後にはヨットに例えこうある。

「ヨットという乗り物は、追い風のときは性能の善し悪しに限らず風より速く走れない。…しかし向かい風のときは、性能のよいヨットは風上に向かって深い角度で帆走できるし、加えて状況を的確に判断し最適な決断と技術で操縦すればスピードも上がる。その一番差が出る向かい風のときにいかに正しく操船するか。それさえできれば必ず好機をつかめるでしょう」(前掲書 P.210)

向かい風の中で、逆境にどう立ち向かうか、それが未来を決める。逆境に諦めないだけでなく、「時間はかかるが、王道を歩めばいつかは確固とした信頼が得られる」(前掲書 P.155)、そういう信念をもち、結果をたたき出してきたのが、堀場製作所なのだと思う。

京都サンガも今、逆境の中でもがいている。しかし、常に王道を忘れず、まっすぐに、ひたむきに、道を歩んでほしいと思う。

堀場製作所が、信念をもって歩んできた証拠として、放射線測定器(モニター)の話があげられている。福島での事故の際、堀場製作所が研究部門として残してきた放射能測定の開発部が大活躍したこと、堀場製作所の測定器が平均的な数値、正確な数値を計測し、どの装置も同じ数値を計測したことは前掲書 P.158P.161 L15にのべられている。これは誠実に、真摯に事業に向き合った結果であると思う。王道を歩む、正しいことを追求すること。一時的に赤字が出たり落ち込んでも、将来性を見込んで事業を展開する、未来のことを考えることで、社会にも貢献する、そういうことが述べられていると思う。そしてそのような姿勢が、ブランドイメージを作っていく。(前掲書 P.161 L.16162 L5趣旨 )

誠実に、ひたむきに、しかしおもしろおかしく働いていく、そのような姿勢が、この企業を支えているのだし、そういう姿勢を、深く学ぶべきだと思う。誠実で、笑顔のあるところには、ひたむきさと、幸運がある。京都という土地柄もあるのだろうか?そういうことを、京都サンガも学べればと思う。