新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

スペイン型プレスのエッセンス

ある本を読んでいて、とても興味深い発言に出会いました。ベースボール・マガジン社の『ヨーロッパ・サッカー育成最前線』という本の中で、エスパニョールBの監督である、ジョセップ・クロテット氏が発言されているものです。少し長いですが、販促にもなると思うので、引用させていただきます。P3133にまたがって、大きな太字で書かれているものです。

(クロテット氏、インタビュワー(小澤一郎氏)に答えて)「ミランアリーゴ・サッキ時代の)のやっていたことは、選手が適切なポジションをとり、ブロックを作ることで対戦相手にサッカーをさせないものだった。攻撃の一部としてのプレスではなかったと考えている。

 個人的な解釈に当てはめれば、あれは守り方の1つであって守備そのものだ。「コンパクトに保つ」「スペースを消す」「リトリートして後方でブロックを作る」ということは、すべて守備の要素であり、プレスとは全く違うと思う。」

ここでは、ミランのプレスが扱われ、それは普通のブロック型の守備であると分析されています。これについては異論も多いとは思いますが、ここでは措いておきます。次の発言が面白いからです。

——論理的にはボール・ポゼッションをベースにした攻撃的なサッカーの有効性は分かります。しかし、個の力に劣るチームは守備的なカウンターサッカーを選ぶのが得策にも思えます。プレスにも関係してくるサッカースタイルの選び方について、どう考えてますか。

クロテット氏 (リオネル・)メッシや(ダビド・)ビジャのようなタレントがいたほうが、アタッキングサードでの崩しは楽だ。彼らの個人技に任せることもできるからだ。

 しかし単独突破や個人技によって数的優位にできる選手がいなくとも、高い位置でボールを奪い返せたなら、その瞬間、攻撃に転じようとしていた相手の守備バランスは崩れているからだ。それはメッシのドリブル突破と同じ、あるいはそれ以上の価値を持つことがある。だからこそ、前線にタレントを抱えていないチームほど、ポゼッションを大切にした中で、いかに高い位置にボールを運び、どうすれば相手陣内でサッカーをできるかを追求できるかを考えている。

以上にあげられたのは、バルサひいてはスペインサッカーのポゼッション・サッカー、プレスのコンセプトのエッセンスかもしれないと思います。ここから派生した、様々な戦術を指摘することはできますが、根本にあるのはこの考え方でもあるのかな、とも思います。詳しく掘り下げることもできるのですが、今回はこれ以上掘り下げることを避けます。どこまで書いていいのかわからないから。ともかくクロテット氏は「プレスとは、守備ではなく、攻撃のことだ」と話されています。

プレスは確かに体力を消耗します。走らなければならない。しかし論理的に組織として走ることができるようになり、機能し始めたら、湘南、鳥栖のようなチームになるのかもしれません。どちらもプレスを主体とするものの守備的なチームとは言えないのではないですか?キエーボのようなチームが一時セリエAを席巻した時、この戦術を使ったのかとも思いましたが、最近イタリアで流行している、3トップもこの考え方かもしれないと思いました。

後方にリトリートのブロックを用意しておいて、前線は機を見て奪いに行く。それがベストなのだとは思います。

ボールを運ぶのに、様々な工夫があると思いますし、攻撃とはそのようなパスのつなぎにもあるのかもしれませんが、同じく守備でのボール・カット、そこからの速攻、それまでのプレスにも、同じ攻撃として注目してみていきたいと思います。

今日はここまでにして、以降の「効率的なプレスのかけ方」については、専門家にお任せすることにします。

rona9229