新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

ゲーム・メーカーを複数ゴール前に置くと勝利の扉が開く(H25・10・3に書いたもの)

ユーベが苦しんでいる。かなり研究されて、ラッキーな形で今のところは勝ちを拾っているが、打開策が必要だと感じる。

きっかけはどこにあったのかわからないが、コペンハーゲンの徹底したスカウティングのせい、というのも一つの原因だろう。彼らはコンテのユーベを熟知していた。バックラインにはプレスを積極的にかけ、中盤はがらがらにして自陣には厚い守備陣を引いた。ユーベの最もストロングポイントである中盤の得点力を抑え、得点はセットプレーに賭けた。結果は引き分け、あわよくば勝利ももぎ取れる内容だった。

ユーベが苦しんでいるもの、それは京都が苦しんでいる、相手の前線のプレスと、待ち伏せブロック、この2つである。今後このような対策を京都も受けることになるだろうが、J2で一定結果を残すには、神戸の守備をぶち破る攻撃、G大阪の攻撃を封じ込める守備、これらを編み上げ、2つの課題を突破しなければならないだろう。

今のユーベを昨年のユーベと比べて見ていると、色々な問題点が見えてくる。中盤でのパスカット率の低さとそこからのショートカウンターがほとんどないこと。待ち構えられている守備陣に絡め取られる攻撃。得点が伸びないことからバックラインにかかる重圧とプレス。あれだけのびのびと活躍していたWBのリヒトシュタイナーが、悲壮な表情で走り回っているのを見ると、ユーベが壁にぶち当たり、それを乗り越えようと戦っているのが分かる。では、問題はどこにあるのだろうか?

まず問題なのは、スパイスとなるピルロからの前線への長いボールが減っていることがある。そのため後ろからパスを積み重ねるようにゆっくりと攻め上がるので、攻めにスピードも、創造性もなくなってしまうのだ。

問題は、テベスジョレンテにあると思う。ボールを前線で引き出せる、動き出しのいいFWがいないのだ。テベスは得点能力は高いが戦術的な能力は低い。ジョレンテは高さはあるがフィニッシャーで、周りから、もう少し近い位置からのクロスをもらったり、ポストプレーをしたりで生きるタイプだ。ピルロジョレンテポストプレーをさせてもいいが、本来のユーベの姿ではないだろう。必要なのは、まず何よりもブチニッチであり、次いでジョビンコだ。

前線のFWがまずボールを引き出して前線で起点となることが必要なのだ。もちろん、ロングボールやミドルパスだからボールをロストする可能性は高いはずだ。しかしユーベにはそこへ猛然と襲い掛かる中盤の優れたボールの奪い手たちがいる。そこからリバウンドを拾ったり、プレスをかけることで前線に近い位置から、再度強力な攻撃を繰り出すことができるのだ。

ブチニッチジョビンコの優れているところは、FWとして、ボールを引き出す能力にたけていることに加え、ボールをキープでき、ゲームメークもできることにある。守備にも献身的で、プレスをさぼらない。このことから前線の守備が連動して動きだす。ユーベの相手はバックラインでのパス回しを深く広くとって、プレスを無力化しようとしているから、プレスはサイド(タッチ?)ラインを有効に活用するようにし、後ろとも連動する。あまりガツガツと行きすぎず、中盤で奪う意識を持つ。

テベスはいい選手だがまずゴールがファーストチョイスにある。ブチニッチは逆に周りを生かすこともできる選手だ。前線で起点となり、後ろからの攻撃を引き出すことができる。ピルロは、ブチニッチジョビンコ・マトリ・クラリエレッラなどの動きの多く前線で走り回る献身的な選手と組むことで生きる選手だ。ユーベのFWは前線でゲームを作り、中盤を生かす役割を帯びている。その役割を、テベスジョレンテは果たせていないのだ。テベスは点を取っているが、他の選手の得点が落ちている。

京都についていうと、速攻、中央の攻め、詰まればサイドとこれまでいってきた。バックラインからのパスの意図も言ってきて、速い攻めが繰り出せるようになっても来ている。そこにロングボールをだす攻撃も加えて前線に早くポイントを作り、失敗すればそのこぼれ球や選手にプレスに行くオプションを作れば、攻撃のバリエーションが増え、攻撃が活性化されると思うのだ。サイドからのえぐって戻し、横パス、クロス。ゲームメーカーに戻してのパスなども言ってきたが。もともと速く、相手の守備がそろわない状況での攻めが繰り出せるようになれば、もっと強くなる、かもしれない。少なくともユーベについていえば、僕ならばテベスよりブチニッチをいかに有効に使うか、ゲームメーカー(10番?)をいかに生かすかを考える。

前線、チームにファンタジスタは二人もいらない、オベラーツとネッツアーは併用できない、と言われる。しかし最近のファンタジスタは、中盤から前線にポジションをあげているし、守備力も上がっている。ゴール前にゲームメーカーを複数置くと、化学反応が起こる。ゴールのにおいが漂ってくる。勝利への扉が開く。1974年のオランダを礼賛する声は高いが、史上最高のチームの一つとして、それと並び称されるチームがある。ペレ率いる1970年のブラジル。あまりに強すぎたので、その真価はあまり評されないが、マラドーナやクライフが3、4人前線に張っているような、バルサのゼロトップを先取りするようなチームだったのではないかと思うがよくわからない。

ともかく、今回のレポートは、ユーベにはヴチニッチジョビンコが必要、というよくわからない結論にたどり着いてしまったのだが、その過程で考えたことが、どこかで生きてくれるとうれしい。

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京都サンガに絡めて、こんなことを書いてもユーベは微動だにしないだろう。ユーベよ、さあ、連勝だ。

(最近ユーベの試合を観れてないので、最近の試合についてもまた書きます)

(H25・11・23)

(敬称略)

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