新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

動員の方法について

迷ったが、書く。書くことで、何かの救いになるのなら。今回も特に、大分、福岡、神戸、横浜FM、札幌、などの観客動員を増やすことに焦点を置く。ただし、キーワードを『動員』と『観客層』におく。

ネット上で公開されている、プラットフォーム理論(http://www.mba.u-hyogo.ac.jp/SBR/1-2/093.pdf 松下陽介『J クラブのプラットフォーム分析 —川崎フロンターレを事例として—』)を参考にしたが、どこまで影響を受けたかはともかく、特に川崎Fフランチャイズ展開について書かれた部分からインスパイアーされた部分が大きい、と述べておく。

この文章を書くのを迷ったのには理由がある。まず「Jリーグは魅力のあるコンテンツか?」という疑問と、「動員」という問題を論じることで、無理やり動員を斡旋させる状況を作りたくなかったからだ。

僕は「動員」というものに、いつも疑惑というか慎重な姿勢をもっている。人が、人を動員するのではなく、自然発生的に観客が試合を見たり、スタジアムへ行きたくなるようであってほしい、そう願っているから書くのを迷った部分がある。自然発生的にスタジアムへ人が集まるようになれば、「動員」というものは存在しなくなる。そうなるように、すべてのクオリティをあげていってほしい。

ジョン・スポールストラの「エスキモーに氷を売る」をよく触れているが、この本でスポールストラが述べていることは、試合自体も重要であるが、それ(試合内容)以外の、飲み物や食べ物、アトラクションや、応援や、施設からの風景や、すべてをひっくるめたサービスを向上することによって、人をスタジアムに呼ぶことができる、ということだ。

しかし、どのような『観客層』に『動員』を働きかけるかを考えるのは無駄ではない。

「動員」というものがある。観客というものは、自然発生的にうまれるものと、会社であったり、地縁であるような、「縁」で集まるものがある。「動・員」という言葉には、人員を動かすというようなニュアンスがあるが、人を動かす仕掛け、という広い意味で論じていきたい。

僕が今回分析の俎上にあげたいのは、Jリーグにおける(1)動員の対象と、(2)動員の導線である。

(1) 対象について

川崎Fはユニークな企画で有名で、そこにまず目が行きがちであるが、それ以前に、川崎市にある朝日新聞の販売店を通じてチケットの販促を行ったり、地元商店街に協賛活動を呼びかけた、ということがある。親会社である富士通の社員に対してはもちろんではあるが、それ以上に、もう一つの柱、地元の市民に愛されるということを重視しているようだ。

(2) 導線について

チームの地元、というと、どこになるか、という問題がある。川崎は川崎市全体をフランチャイズとして、市内の各商店街を個別に一つづつ仲間に加えていっているようだった。しかし、これだけではどうすれば観客動員が増えるかわからないだろう。議論をわが愛する京都FCにひきつける。

京都FCにおいて、まず第一に考えるべきことは、「誰がスタジアムに来てくれているか」という問題だ。産学連携で2000年ごろ、サンガと某大学(一応伏せる)のインターンシップ事業で、西京極にどの地域の住民が最もよく来ているか、サンプル調査を行った結果(報告書)を見たことがある。その記憶で書く。(報告書を探したのだが、今手元にないのが残念)

西京極に当時、どこの住民が最もよく来ていたか?答えは、西京区右京区の市民だった。今も同じ数値が出るかはわからないが、当時は、「スタジアムに最も近い住民がスタジアムに通っていた」、という結果が出ていた。甲子園周辺で阪神が最も力があるように、花園近辺でラグビーが盛んなように、西京極近辺でサンガファンは多かったのだ。西京区に隣接する亀岡市もわりと多かったような気がするが、もう一度サンプル調査をして、よく調べてほしい気がする。

ロンドンには、トットナムアーセナルチェルシーウェストハム、QPRをはじめ無数のクラブがあるが、ファンの住む地域、階層には違いがある。

野球もかつて鉄道会社が保有していたように、その鉄道沿線(阪神近鉄、南海など)の住民を対象とするものだった。サッカー・チームも、どこの地域の、どの人々にアプローチをかけるのか明確にすべきだ。

地元の人間でないとよくわからないと思うが、あえて京都への提言を書くことでこの文章を締めたい。

京都FCは、自らのフランチャイズの地域に重点を置いて、営業をかけるべきである。一つは当然母体企業のある地域への動員であるべきだが、最重点地域として、西京極のある右京区西京区、隣接する亀岡市にターゲットを置くべきではないか?移動手段として西京極と密接な関係にある阪急とタイアップし、阪急の京都府内地域は重点的にターゲットとすべきではないか。今後亀岡スタジアムが完成した際は、JR嵯峨野山陰線沿線が重点的に開拓すべき地域となる。JR嵯峨野線の基幹駅(快速が停まる駅)のうち、大きなロータリーをもち、西京極にも近い二条駅にもシャトルバスを走らせるべきではないか。これが、(1)京都の動員の対象であり、(2)京都の動員への導線(移動手段)から導き出される地域である。これらの地域を核として、そこから波及的に他地域へクラブへの熱を伝染させていく。

他のチームにもフランチャイズ球場があるはずだ。そこへ通える範囲からはじき出して、その地域から始めてみる、そういうことを提言してみたい。地元に密着するとはそういうことではないか。

プラットフォームについても、例えば、京都新聞とタイアップしてチケットを、というようなことも考えられるが、朝日新聞との契約が縛りになっているのかもしれない。これらについては分量が多くなったのでここまでにしてまた機会があれば取り上げたい。

つたない文章から、何かを感じていただければ幸いである。

(敬称略)

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