新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

小さなスタジアム 京都サンガの試合へいこう

『ゴールは偶然の産物ではない』という本を読んでいる。ヨーロッパのトップクラブのマネジメントについて述べてあるが、これは注意して読まなければならない本だな、と思った。

まだ途中までしか読んでいないが、著者は強いチームとそのチームの選手のサラリーは比例する、と言い切っている。つまり今後強いチームは強いチームであり続けるし、弱いチームは弱いチームであり続けるということだ。ま、2強がせめぎ合うスペインの、FCバルセロナらしい、誇りあるコメントだ。しかし僕はそうは思わないし、このコメントを否定しない限り、京都サンガは弱いままのチームになってしまう。このコメントをひっくり返す、京都サンガが強くなるチームの創り方を考えるつもりだ。それはまた今度に措く。

また、このFCバルセロナの経営責任者は、現在のクラブには、ビッククラブと、プロビンチアしかない、というような趣旨のことも述べられていて、本当か?それなら「地域主義」を掲げるJリーグに未来はないが、あえてJリーグにビッククラブを作るべきなのか?もしくは現時点で存在していると仮定して運営すべきなのか?そういう問題を投げかけているが、それについても措いておく。

ただ、この文章は、上記に点に対する疑問を踏まえてのものだとは認識していただきたい。

今回取り上げたいのは、観客動員数、ひいてはクラブの収益だ。Jリーグを発展させるため、観客動員を増やすためには、どうすればいいのか?クラブの収益を増やすにはどうすればいいのか?という問題だ。実際の数値は資料を読んでもらうしかないが、Jリーグのアナウンスによると、観客動員数は伸び悩みどころか、落ち込みを見せているらしい。震災の影響もある中で、健闘をしていると思うのだが、観客動員はまだ伸びるという、伸びなければ収益が上がらない、という使命感で、Jリーグは邁進している。

僕はそれに対し、逆の発想をぶつけたい。大きいスタジアムなど造るな、今のところは、小さなスタジアムを造れ、観客動員の質を追え、と。

僕の友人たちに、京都サンガの話をすると、入れ込むな、という話が返ってくるという話は前にしたかもしれない。京都サンガなんて応援するだけ無駄、という話もある。他のチームのサポーターなら、京都がバカにされているんだろ?というかもしれないが、僕はJリーグ全体をこういう人はバカにしているのかもしれないと感じている。

ま、悪くないだろう、個人の問題だ。僕自身、スカウティング以外では最近は他チームの試合なんて見たことがない。99年ごろにはチャンピオンシップや、J1昇格戦などを興味を持ってみたものだが、最近はそういうこともない。

問題は、Jリーグの試合にプレミアはあるのか?京都の試合にプレミアはあるのか?ということだ。また京都の試合のプレミアを増すにはどうすればいいのか?Jリーグを活性化するにはどうすればいいか?ということだ。答えは前に書いた、簡単だ、スタジアムを小さくし、もしくは規模の小さいスタジアムで試合を行い、観客動員の質を上げて、プレミアも上げるのだ。

野球と相撲という2大スポーツのほか、あまりメジャーなプロスポーツがなかった日本という国で、Jリーグが起こした発展は、奇跡だったと思う。2002年に行われたW杯との絡みもあったと思うが、それだけではなかったと思う。スターがいたこともあるし、派手な演出もあったろう、しかしまずみんなが見に行こうと思ったから、Jリーグは成功したのだ。

では、なぜみんな見に行こうと思ったのか?プレミアがあったからだ。チケットが手に入らなかったのだ。スタジアムが、満員になったのだ。観客動員数ではなく、観客の充足率とでもいうのだろうか、スタジアムにどれだけ熱気がこもっていたか、スタジアムにどれだけ人が満ちたか、による。

オランダのスタジアムは、大きいところは、大きいが、小さいところは1部でも1万人を割ると聞いている。ブラジルでも、ビックマッチを、プレミアを上げたり、応援の密度を濃くするために、敢えて小さなスタジアムですることがあるという。

身の丈に合ったスタジアム。京都サンガでいえば、ま、だいたい1万人がよくて入る人数なのだから、それに沿った、1万人から1万5千人規模のスタジアム、もしくは運営を行うのならば、チケットが手に入らない人、風評が起こって、マーケティングや、放映権の上昇が見込めるのではないか。

残念ながら、このアイディアは僕の独創ではなくて、ジョン・スポールストラの『エスキモーに氷を売る』の中で見たものを発展させたつもりなのだが、今手元にその本がないので本当にそうだったか定かではない。

ともかく、少子高齢化の社会ででっかいスタジアムを日本国中に林立させて、運営費をひねり出せなくするよりは、小さなスタジアムを作って、満員の臨場感の中でエキサイティングな試合をさせて、それを大きくしていくことの方が、大切なのではないだろうか。

今後日本の人口は減っていく、そのことが社会の構造を変化させていく、そんなことを『ネクスト・ソサエティ』だったかでドラッカーが語っていたが、Jリーグも例外ではない。若年人口が減る中で、今後10年、20年、観客動員を増やしつづけるのは至難の技だろう。どこかで頭打ちになる。そのとき、量より、試合の質、試合やリーグ・チームの価値がもっと重要になる気がする。

プレミアや価値を創造していく、Jリーグに魅力を、「Jリーグのチケットは手に入りにくい、一度手に入れてみたい」、そう思わせる手段を考え、放映権や、グッズの販売の上昇を考えるべきではないか?

大きなスタジアムを造って、その収益でクラブを大きくする、という考えは、最近の欧州の考え方のようで、必ずしも悪くはないと思うが、50年、100年の背景を持つリーグと同じように考えてはいけないのではないか、そう問題提起をしておきたい。

この長文が、何かのきっかけとなって、Jリーグが発展することを祈る。(読んでいただき、ありがとうございました。)

(敬称略)

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