新・rona9229の日本サッカー応援の軌跡

移行しました。単なる素人です。がんばります。 

京都サンガの現在(ファイナンシャル・フェアプレーと若手育成)

昨日の京都—松本戦、見てないので試合内容については何とも言えません。監督のコメントも、相手反町監督が心理戦に持ち込んできているので見ていません。ま、数字だけ見ての、雑感を。

大木監督の3年目ということが言われます。熟成されたはずだ、今年はさらに上を狙える、と。しかし今年は中村充孝という絶対的なエースが抜け、チョンウヨンが抜け、水谷も抜けた。「去年のチーム」からはまた初めからやり直しているんですよね。

去年のことはよく知らないのですが、ドゥトラが抜けたところを一応サヌを補強して、一時は上位争いをしたようです。しかし戦術を読まれてしまい、夏場は何戦だったかな、勝ちなしという状態が続きました。それでも上位に食い込めたのは、昨シーズンは、今年の神戸、G大阪のように、お金をたくさんかけて選手を補強したチームがなかったからと、また、中村充孝、駒井の成長という攻撃の育成があって、あれだけの成績が収められたのだと思います。

かつての京都は、選手を大枚払ってかき集め、残留争いをしていたと聞きます。そのツケを、ようやく清算できたのが昨年だったとの話です。ファイナンシャル・フェアプレーという言葉をちらほらと聞くようになりましたが、財政の健全性を持たないクラブは淘汰されるということで、今後、神戸や、G大阪のやっているようなことは今の京都にはできにくいと思います。しかし現在、今年は神戸やG大阪のようなお金持ちの、スターチームが敵にいて、首位争いをしているということは、認めなければなりません。今年のJ2リーグ戦の厳しい現状が見えてきています。

一方、去年は天皇杯準優勝というチームの原型があり、それが崩れないままで残っていましたが、今年は、FWの中村充孝、MFのチョンウヨン、GKの水谷とセンターラインがごっそり変わっています。今年のチームはまだ原型ができていないのではないかと思います。

一番最初のシーズン、工藤がけがで戦列を離脱しましたが久保がブレイクして7位で、昨シーズンは中村充孝、駒井、宮吉、チョンウヨンなど若手の成長があって3位でした。しかし若手の伸びがなければ、ともに順位が低かったと思います。積み上げがあったから上位に行けたのであって、最初のシーズンのガタガタの状態から、チームの底力が上がっているのは確かだと思います。しかし、上へ行くのには、今年も選手たちの爆発的な目覚め、成長がいる。

たとえば、昨シーズン優勝した甲府や、今年の神戸、千葉のように、ダヴィ、ポポ、ケンぺスのような外国人に頼ったチームもあるとは思います。しかし首脳陣はそうは考えていないように感じます。京都にはユース出身や生え抜きの優秀な若手の層がある。それを育てる。そういう頑固なまでのこだわりが見られるように感じます。

コーチ陣からバルサの称賛の言葉が漏れ伝われてくるのも、バルサカンテラ(ユース)育ちの選手でできたドリーム・チームだからだと思います。ぼくはバルサのポゼッション型の戦術をやるのにはあまり賛成しないのですが、若手を育成してチームを創っていく、チーム戦術を創っていく、という作業には共感を覚えます。

ただ、問題は、大木監督のクローズに絞られると思います。これは特徴的なのか、偏狭なこだわりなのか?少なくとも特定のチームには全く通用しない。松本戦では、サイドチェンジを交えた攻撃を見せられたとのことで、どのようになっているのか、松本戦のビデオを見てみようか迷っていますが、監督も試行錯誤されているとは感じました。タイトな日程のときも、駒井や工藤を休ませてローテーションもしてみられたようですし、いろいろ考えられているのだと思います。また、甲府のときのバレーのような選手がいれば変わるかもしれない。

なお、現在のヨーロッパのトップチームの戦術を見てみるに、やはりどのチームも絶対的な長身で得点力のある外国人エースストライカーをもっていると思います。マンジュキッチバイエルンクロアチア)、レバンドフスキドルトムントポーランド)、ロナウドレアル・マドリーポルトガル)・・・。マンチェスター・ユナイテッドファン・ペルシー(オランダ)などもそのような、長身の点取り屋に含まれると思います。

前線に一人、絶対的なストライカーが入ると、確かに周りが生き生きと動き出すかもしれません。補強を考えられるのなら、それもいいと思います。ただ、若手や中堅の中からそのような選手が出てくればベストなのですが、これはチームを創るうえでの重要な判断だと思います。

そのような外国人頼みの例外的な選手として、メッシ(バルサ・アルゼンチンただしカンテラ育ち)がいますが、バルサの戦術は独特で、長い年月をかけて熟成されたものであり、またメッシに頼りすぎているので、ここでもう一度言っておきますが、あまり参考にしない方がいい気がします。

むしろユーベのようなチームのほうが、地味でも深い味わいがあって僕は好きです。ヴチニッチのようなゲームメーカーを前線に置き、中盤ではベテランのピルロがタクトを振るって長短のパスを捌き、ヴィダル、マルキージオ、ポグバ、リヒトシュタイナーの中盤、マトリ、ジョビンコ、クアリラレッラのようなFWなど複数の選手が点を取り、選手たちが躍動する、ユーベを追ってもいいか(というか現状はバルサよりユーベの方が現状に近い)とも思うのですが、これは個人的な願望です。

しかしまず若手の成長を僕は期待したいし、京都の選手の長所を生かしていけるようにしてほしいです。

あ、そうそう、ユーベのコンテ監督は稀代の戦術家ですが、ウディネーゼナポリと試合をするときは、ミラー・ゲームをすることがあります。システムを変え、相手に合わせて陣形を変える。そういう判断も、時には必要かもしれません。参考までに。

(敬称略)

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